ているところなんです。かしこい人達が僕に教えてくれたところによると、その馬が、何処かにいるとすれば、この辺にちがいないというのです。翼のある馬ペガッサスが、あなた方の祖先の時代によくこの辺にあらわれたように、今でもやはりやって来るかどうか、御存じですか?』
 しかし、これを聞くと、その田舎の人は笑い出しました。
 君達のうちには、多分、このペガッサスというのは、美しい銀色の翼をした、真白な駿馬《しゅんめ》で、大抵はヘリコン山の頂《いただき》で暮らしているのだということを聞いた人があるでしょう。それは空中を飛ぶ時、雲の中までも舞上るほどのどんな鷲にも負けないくらいに、荒く、速く、身軽でした。世の中に、これほどのものは、ほかにありませんでした。それは仲間もなく、またそれに乗ったり、馬勒をかけたりして、主人となった人もまだありませんでした。そして、長年の間、それはひとりきりで、幸福に暮らしていました。
 おう、翼のある馬になったら、どんなにすばらしいでしょう! ペガッサスは事実、夜は高い山の頂《いただき》に眠り、昼間は大方、空中を飛び廻っていて、ほとんど地上のものとは思えませんでした。それが
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