、こんこんと湧き出して、きらきらと光りながら丘を流れ下りていると、ビレラフォンという立派な青年がその水際《みずぎわ》に近づいて来ました。彼はその手に、光りかがやく宝石で飾って、金のくつわをつけた馬勒《ばろく》を持っていました。その泉のそばには、一人のおじいさんと、中年の男と、小さな男の子と、それからまた、瓶《かめ》で水を汲んでいる娘とがいましたが、それを見ると、彼は立止まって、水を一杯御馳走して下さいと頼みました。
『これは大変おいしい水ですね、』彼はその娘から瓶を借りて水を飲んでから、それをすすいで、水を一杯入れながら言いました。『この泉に何か名があるかどうか、僕に教えてくれませんか?』
『名はございます。ピリーニの泉といって、』と娘は答えて、それからつけ加えて言いました、『このきれいな泉は、もとは美しい女でしたが、彼女の息子が女猟人ダイアナの矢に当って死んだ時、その女が溶けてすっかり涙となってしまったのだと、私のおばあさまが申しておりました。ですから、あなたがそれほどつめたくておいしいとお思いになるこの水も、実はその可哀そうな母親の心の悲しみなんです!』
『どくどくと噴《ふ》き出し
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