《をうしう》諸國《しよこく》の軍艦《ぐんかん》も巡航《じゆんかう》して來《き》ますから、其邊《そのへん》に我《わ》が海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》が機關《きくわん》の活動《くわつどう》を失《うしな》つて、空《むな》しく波上《はじやう》に漾《たゞよ》つて居《を》るのは無謀《むぼう》此上《このうへ》もない事《こと》です。彼等《かれら》は日本帝國《につぽんていこく》の爲《ため》に、今《いま》や斯《かゝ》る戰艇《せんてい》が竣成《しゆんせい》したと知《し》つたら、决《けつ》して默《もく》しては居《を》りません、必定《ひつぜう》、全力《ぜんりよく》を盡《つく》して、掠奪《りやくだつ》に着手《ちやくしゆ》しませうが、其時《そのとき》、動《うご》いては天下《てんか》無敵《むてき》の此《この》電光艇《でんくわうてい》も、其《その》活動力《くわつどうりよく》を失《うしな》つて居《を》る間《あひだ》は、如何《いかん》ともする事《こと》が出來《でき》ません、吾等《われら》は潔《いさぎ》よく其處《そこ》に身命《しんめい》を抛《なげう》つ事《こと》は露惜《つゆをし》まぬが、其爲《そのため》に、海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》が遂《つひ》に彼等《かれら》の手《て》に掠奪《りやくだつ》されて御覽《ごらん》なさい、吾等《われら》が幾年月《いくねんげつ》の苦心慘憺《くしんさんたん》も水《みづ》の泡《あわ》、否《いや》、我《わ》が親愛《しんあい》なる日本帝國《につぽんていこく》[#ルビの「につぽんていこく」は底本では「ほつぽんていこく」]の爲《ため》に、計畫《けいくわく》した事《こと》が、却《かへつ》て敵《てき》に利刀《りたう》を與《あた》へる事《こと》になります。其樣《そのやう》な事《こと》が如何《どう》して出來《でき》ませう。然《さ》れば百計《ひやくけい》盡《つき》た塲合《ばあひ》には、たとへ海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》と共《とも》に永久《えいきゆう》に此《この》孤島《はなれじま》に朽果《くちは》つるとも、無謀《むぼう》に本島《ほんたう》を出發《しゆつぱつ》する事《こと》は出來《でき》ません。君《きみ》よ左樣《さう》でせう。で、今《いま》私《わたくし》の想像《さうぞう》するが如《ごと》く秘密造船所《ひみつざうせんじよ》が全《まつた》く海水《かいすい》の爲《た》めに破壞《はくわい》されて
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