ふ》り、大喝采《だいかつさい》をやる積《つも》りだ。
九|時《じ》三十|分《ぷん》、第二《だいに》の砲聲《ほうせい》と共《とも》に、我《わ》が驚《おどろ》く可《べ》き海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》は遂《つひ》に海中《かいちう》に進水《しんすい》した。艇長《ていちやう》百三十|呎《フヒート》、全面《ぜんめん》雪白《せつはく》の電光艇《でんくわうてい》が、靜《しづ》かに[#「靜《しづ》かに」は底本では「靜《しづ》がに」]波上《はじやう》に泛《うか》んだ時《とき》の勇《いさ》ましさ、櫻木海軍大佐《さくらぎかいぐんたいさ》は軍刀《ぐんたう》をかざして觀外塔上《くわんぐわいたふじやう》に立《た》ち、一聲《いつせい》[#ルビの「いつせい」は底本では「いつせん」]叫《さけ》ぶ號令《がうれい》の下《した》に、艇《てい》は流星《りうせい》の如《ごと》く疾走《しつさう》した、第二《だいに》の號令《がうれい》と共《とも》に、甲板《かんぱん》は自然《しぜん》に閉《と》ぢ、水煙《すいゑん》空《そら》に飛《と》ぶよと見《み》えし、艇《てい》は忽然《こつぜん》波底《はてい》に沈《しづ》み、沈《しづ》んでは浮《うか》び、浮《うか》んでは沈《しづ》み、右《みぎ》に、左《ひだり》に、前《まへ》に、後《うしろ》に、神出鬼沒《しんしゆつきぼつ》の活動《くわつどう》は、げにや天魔《てんま》の業《わざ》かと疑《うたが》はるゝ、折《をり》から遙《はる》かの沖《おき》に當《あた》つて、小山《こやま》の如《ごと》き數頭《すうとう》の鯨群《くじらのむれ》は、潮《うしほ》を吹《ふ》いて游《およ》いで來《き》た。物《もの》の數《かず》にも足《た》らぬ海獸《かいじう》なれど、あれを敵國《てきこく》の艦隊《かんたい》に譬《たと》ふれば如何《いか》にと、電光艇《でんくわうてい》は矢庭《やにわ》に三尖衝角《さんせんしようかく》を運轉《うんてん》して、疾風《しつぷう》電雷《でんらい》の如《ごと》く突進《とつしん》すれば、あはれ、海《うみ》の王《わう》なる巨鯨《きよげい》の五頭《ごとう》七頭《しちとう》は微塵《みぢん》となつて、浪《なみ》を血汐《ちしほ》に染《そ》めた。更《さら》に新式魚形水雷《しんしきぎよけいすいらい》の實力《じつりよく》如何《いか》にと、艇《てい》は海底《かいてい》を龍《りよう》の如《ごと》[#ルビの「ごと」
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