位《くらゐ》して、一個《いつこ》の橢圓形《だゑんけい》の觀外塔《くわんぐわいたふ》が設《もう》けられて、塔上《たふじやう》には、一本《いつぽん》の信號檣《しんがうマスト》の他《ほか》には何物《なにもの》も無《な》く、其《その》一端《いつたん》には自動開閉《じどうかいへい》の鐵扉《てつぴ》が設《もう》けられて、艇《てい》の將《まさ》に海底《かいてい》に沈《しづ》まんとするや、其《その》扉《とびら》は自然《しぜん》に閉《と》ぢ、艇《てい》の再《ふたゝ》び海面《かいめん》に浮《うか》ばんとするや、其《その》扉《とびら》は忽然《こつぜん》として自《おのづか》ら開《ひら》くやうになつて居《を》る。艇《てい》の全體《ぜんたい》は盡《こと/\》く金屬《きんぞく》を以《もつ》て構成《こうせい》せられ、觀外塔《くわんぐわいたふ》、上甲板《じやうかんぱん》、兩舷側《りようげんそく》はいふ迄《まで》もなく、舵機室《だきしつ》、發射室《はつしやしつ》、艇員居室等《ていゐんきよしつとう》、すべて一種《いつしゆ》堅強《けんきよう》なる裝甲《さうかう》をもつて保護《ほご》されて居《を》る、此《この》裝甲《さうかう》は現今《げんこん》專《もつぱ》ら行《おこな》はれて居《を》るハーベー[#「ハーベー」に傍線]式《しき》の堅硬法《けんかうほふ》を施《ほどこ》したる鋼板《こうはん》若《もし》くは白銅鋼板等《はくどうこうばんとう》よりは、數層倍《すうそうばい》の彈力性《だんりよくせい》と抵抗力《ていこうりよく》を有《いう》する或《ある》新式裝甲板《しんしきさうかうばん》にて、櫻木海軍大佐《さくらぎかいぐんたいさ》が幾星霜《いくせいさう》の間《あひだ》、苦心《くしん》に苦心《くしん》を重《かさ》ねた結果《けつくわ》、六種《ろくしゆ》の或《ある》金屬《きんぞく》の合成《がうせい》は、現世紀《げんせいき》に於《お》ける如何《いか》なる種類《しゆるい》の彈丸《だんぐわん》又《また》は水雷等《すいらいとう》をもつて突撃《とつげき》し來《きた》るとも、充分《じゆうぶん》之《これ》に抵抗《ていこう》し得《え》て餘《あま》りありと信《しん》じて、其《その》新式合成裝甲板《しんしきがうせいさうかうばん》を、此《この》海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》の各要部《かくえうぶ》に應用《おうよう》したのである。
此《この》艇《てい
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