に繼《つ》いで製造《せいざう》されつゝあるのであるが、此《この》猛烈《まうれつ》なる戰艇《せんてい》が、他日《たじつ》首尾《しゆび》よく竣工《しゆんこう》して、我《わが》大日本帝國《だいにつぽんていこく》の海軍《かいぐん》の列《れつ》に加《くわは》つた時《とき》には、果《はた》して如何《いか》なる大影響《だいえいきよう》を世界《せかい》の海軍《かいぐん》に及《およ》ぼすであらうか。私《わたくし》は斷言《だんげん》する、鷲《わし》の如《ごと》く猛《たけ》く、獅子《しゝ》の如《ごと》く勇《いさ》ましき列國《れつこく》の艦隊《かんたい》が百千舳艫《ひやくせんじくろ》を並《なら》べて來《きた》るとも、日章旗《につしようき》の向《むか》ふ處《ところ》、恐《おそ》らくば風靡《ふうび》せざる處《ところ》はあるまいと。
敬愛《けいあい》する讀者《どくしや》諸君《しよくん》よ、私《わたくし》は今《いま》、此《この》驚《おどろ》く可《べ》く懼《おそ》る可《べ》き海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》の構造《こうざう》について、詳《くわ》しき説明《せつめい》を試《こゝろ》みたいのだが、それは櫻木海軍大佐《さくらぎかいぐんたいさ》の大秘密《だいひみつ》に屬《ぞく》するから出來《でき》ぬ。たゞ、其《その》秘密《ひみつ》を侵《おか》さゞる範圍内《はんゐない》に於《おい》て略言《りやくげん》すると、此《この》海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》は全艇《ぜんてい》の長《なが》さ百三十|呎《ヒート》六|吋《インチ》、幅員《ふくいん》は中部横斷面《ちゆうぶわうだんめん》に於《おい》て二十二|呎《ヒート》七|吋《インチ》、艇《てい》の形《かたち》は、恰《あだか》も南印度《みなみインド》の蠻人《ばんじん》が、一撃《いちげき》の下《もと》に巨象《きよざう》を斃《たほ》し、猛虎《まうこ》を屠《ほふ》るといふ投鎗《なげやり》の形《かたち》に髣髴《ほうふつ》として、其《その》兩端《りようたん》は一種《いつしゆ》[#ルビの「いつしゆ」は底本では「しつしゆ」]奇妙《きめう》の鋭角《えいかく》をなして居《を》る、此《この》鋭角《えいかく》の度《ど》が、艇《てい》の速力《そくりよく》に關《くわん》して、極《きわ》めて緊要《きんえう》なる特色《とくしよく》の相《さう》である。艇《てい》の上部艇首《じやうぶていしゆ》の方《かた》に
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