》の外形《ぐわいけい》は以上《いじやう》の如《ごと》くであるが、さて海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》が敵艦《てきかん》を轟沈《がうちん》するには、如何《いか》なる方法《てだて》に依《よ》るかといふに、それは二種《にしゆ》の異《ことな》つたる軍器《ぐんき》の作用《さよう》に依《よ》るのである。今《いま》は工事中《こうじちゆう》であるから、明瞭《あきらか》に知《し》る事《こと》は出來《でき》ぬが、其《その》一種《いつしゆ》は艇《てい》の前端《ぜんたん》に裝置《さうち》されたる極《きは》めて強硬《きようこう》なる、また極《きは》めて不思議《ふしぎ》なる「衝角《しやうかく》」一名《いちめい》「敵艦衝破器《てきかんしやうはき》」と呼《よ》ばれたる軍器《ぐんき》で、此《この》衝角《しやうかく》は世《よ》の常《つね》の甲鐵艦《かうてつかん》又《また》は巡洋艦等《じゆんやうかんとう》に裝置《さうち》されたものとは痛《いた》く異《ことな》りて、其《その》形《かたち》は三尖形《さんせんけい》の極《きは》めて鋭利《えいり》なる角度《かくど》を有《いう》し、艇《てい》の前方《ぜんぽう》十七|呎《ヒート》以上《いじやう》に突出《とつしゆつ》して、其《その》鋭利《えいり》なる三尖衝角《さんせんしやうかく》は艇内發動機《ていないはつどうき》の作用《さよう》にて、一秒時間《いちびやうじかん》に三百|廻轉《くわいてん》の速力《そくりよく》をもつて、絞車《こうしや》の如《ごと》く廻旋《くわいせん》するのであるから、此《この》衝角《しやうかく》の觸《ふ》るゝ所《ところ》、十四|吋《インチ》半《はん》以上《いじやう》の裝甲《アーモア》を有《いう》する鐵艦《てつかん》の他《ほか》は、殆《ほと》んど粉韲《ふんさい》せられざるものは有《あ》るまいと思《おも》はるゝ、然《しか》し此《この》三尖衝角《さんせんしやうかく》は、此《この》海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》に左程《さほど》著《いちじ》るしい武器《ぶき》ではない、更《さら》に驚《おどろ》く可《べ》きは、艇《てい》[#ルビの「てい」は底本では「てん」]の兩舷《りようげん》に裝置《さうち》されたる「新式併列旋廻水雷發射機《しんしきへいれつせんくわいすいらいはつしやき》」で、此《この》水雷發射機《すいらいはつしやき》の構造《かうざう》の、如何《いか》に巧妙《こ
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