し》は胸《むね》を跳《をど》らせた。大佐《たいさ》は言《ことば》をつゞけ
『此邊《このへん》の事《こと》は、本國《ほんごく》でも人《ひと》の風評《うわさ》に上《のぼ》り、君《きみ》にも幾分《いくぶん》の御想像《ごさうぞう》は付《つ》いたらうが、果《はた》して如何《いか》なる發明《はつめい》であるかは、其物《そのもの》の全《まつた》く竣成《しゆんせい》する迄《まで》は、誰《たれ》も知《し》つて居《を》る者《もの》はない、私《わたくし》は外國《ぐわいこく》の軍事探偵《ぐんじたんてい》や、其他《そのた》利己心《りこしん》多《おほ》き人々《ひと/″\》の覬覦《きゆ》から、完全《くわんぜん》に其《その》秘密《ひみつ》を保《たも》たんが爲《た》めに、自《みづか》ら此樣《こん》な孤島《はなれじま》に身《み》を忍《しの》ばせて、其《その》製造《せいぞう》をも極《きわ》めて内密《ないみつ》にして居《を》る次第《しだい》だが――。』と言《い》ひかけて、言葉《ことば》に一段《いちだん》の力《ちから》を込《こ》め
『けれど柳川君《やながはくん》よ、君《きみ》は不思議《ふしぎ》にも、天《てん》の導《みちびき》のやうに、我等《われら》の仲間《なかま》に入《い》つて來《き》ました。今《いま》前後《ぜんご》の事情《じじやう》より考《かんが》へ、また君《きみ》の人物《じんぶつ》を信《しん》ずるので、若《も》し、君《きみ》に確固《くわくこ》たる約束《やくそく》があるならば、今日《こんにち》に於《おい》て、此《この》大秘密《だいひみつ》を、君《きみ》に明言《めいげん》して置《お》く事《こと》の、寧《むし》ろ得策《とくさく》なるを信《しん》ずるのです。』
『え、私《わたくし》に、其《その》大秘密《だいひみつ》を――。』と、私《わたくし》は倚子《ゐす》から立上《たちあが》つた。大佐《たいさ》は沈重《ちんちやう》なる聲《こゑ》で
『左樣《さやう》、私《わたくし》は君《きみ》を確信《くわくしん》します、若《も》し君《きみ》は我等《われら》の同志《どうし》の士《し》として、永久《えいきゆう》に此《こ》の秘密《ひみつ》を守《まも》る事《こと》を約束《やくそく》し玉《たま》はゞ、請《こ》ふ誠心《せいしん》より三度《みたび》天《てん》に誓《ちか》はれよ。』
私《わたくし》は猶豫《ゆうよ》もなく、堅《かた》き誓《ちかひ》
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