《よろこ》びにいそいそと料理場に入って行った。スルイヤはベジテリヤン(菜食主義者)であったが、其の家へ兎のシチュウの好きなフランス娘のイボギンヌと、ソーセージの好きな独逸《ドイツ》娘のジャネットが来るとアグネスが書いて寄こしたのを想い出しながら、可愛い娘の新らしい友達の為めに自分の主義はどうあろうと兎とソーセージは当分此の料理場に用意して置かずば――と決心した。
底本:「岡本かの子全集2」ちくま文庫、筑摩書房
1994(平成6)年2月24日第1刷発行
底本の親本:「岡本かの子全集 第一卷」冬樹社
1974(昭和49)年9月15日初版第1刷
初出:「女性文化」
1934(昭和9)年5月号
入力:門田裕志
校正:オサムラヒロ
2008年10月15日作成
青空文庫作成ファイル:
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