てくる
柱時計の錆びついた響を聽いた。
じぼ・あん・じやん! じぼ・あん・じやん!
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※ここに藏原伸二郎(1899−1965)の附録「猫。青猫。萩原朔太郎。」あり。
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     卷尾に

 この書の中にある詩篇は、初版「青猫」を始め、新潮社版の「蝶を夢む」第一書房版の「萩原朔太郎詩集」その他既刊の詩集中にも散在し、夫夫少し宛詩句や組方を異にしてゐるが、この「定本」のものが本當であり、流布本に於ける誤植一切を訂正し、併せてその未熟個所を定則に改定した。よつて此等の詩篇によつて、私を批判しようとする人人や、他の選集に拔粹しようとする人人は、今後すべて必ずこの「定本」によつてもらひたい。[#地から3字上げ]著者
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底本:「萩原朔太郎全集 第二巻」筑摩書房
   1976(昭和51)年3月25日初版発行
底本の親本:「定本青猫」版画荘
   1936(昭和11)年3月20日発行
※底本では一行が長くて二行にわたっているところは、二行目が1字下げになっています。
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