言語に属し、厳重の意味に於て区別される。そこで次に起る問題は、詩人とは何ぞや? 芸術家とは何ぞや? という、二つのはっきり[#「はっきり」に傍点]した質問である。先《ま》ず前の問から答えて行こう。
 詩人とは何だろうか? 言うまでもなく詩人とは詩的精神を高調している人物である。では詩的精神とは何だろうか? それについては前に述べた。即ち主観主義的なる、すべての精神を指すのである。故に「詩人」の定義は、一言にして言えば「主観主義者」である。詳しく言えば、詩人とはイデアリストで、生活の幻想を追い、不断に夢を持つところの人間夢想家《ヒューマンドリーマア》。常に感じ易《やす》く情熱的なる人間浪漫家《ヒューマンロマンチスト》を指すのである。されば実の詩人は、常に空想的なる旅行家、冒険家、革命家、宗教家、哲学者等に見る範疇《はんちゅう》で、言語の純粋な意味に於ては、彼等こそ真の詩人と言うべきである。そして芸術家としての所謂《いわゆる》詩人も、この気質的なる本質では、常に彼等の人間夢想家《ヒューマンドリーマア》と一致している。例をあげてみよう。概《おおむ》ねの所謂詩人はその通りで、悉《ことごと》く皆
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