sそのうち》に段々怠り勝になった。それには種々《いろいろ》原因もあるが、第一の原因は家《うち》の用が多いからで。
伯父さんの先生――私は口惜《くや》しいから斯ういう――伯父さんの先生は、用といっても大した事じゃないと言った。成程一命に関《かか》わるような大した事ではないが、併し其大した事でない用が間断《しっきり》なく有る。まず朝は下女と殆ど同時に覚《おこ》されて、雨戸を明けさせられる。伯母さんの奥さんと分担で座敷の掃除をさせられる。其が済むと、今度は私一人の専任で庭から、玄関先から、門前から、勝手口まで掃《は》かせられる。少しでも塵芥《ごみ》が残っていると、掃直《はきなお》しを命ぜられるから、丁寧に奇麗に掃《は》かなきゃならん。是が中々の大役の上に、時々其処らの草むしり迄やらされて萎靡《がっかり》する事もある。
朝飯《あさめし》を済せて伯父さんの先生の出勤を見送って了うと、学校は午後だから、其迄は身体に一寸《ちょっと》隙《すき》が出来る。其暇《そのひま》に自分の勉強をするのだが、其さえ時々急ぎの謄写物《とうしゃもの》など吩咐《いいつか》って全潰《まるつぶれ》になる。
夕方学校から
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