ャ学時代から然うだったが、中学へ移ってからも、是ばかりは変らなかった。此次は代数の時間とか、幾何《きか》の時間とかなると、もう其が胸に支《つか》えて、溜息が出て、何となく世の中が悲観された。
 算術は四則だけは如何《どう》やら斯うやら了解《のみこ》めたが、整数分数となると大分怪しくなって、正比例で一寸《ちょっと》息を吐《つ》く。が、其お隣の反比例から又|亡羊《うろうろ》し出して、按分比例で途方に暮れ、開平|開立《かいりゅう》求積となると、何が何だか無茶苦茶になって、詰り算術の長の道中を浮の空で通して了ったが、代数も矢張《やっぱ》り其通り。一次方程式、二次方程式、簡単なのは如何《どう》にかなっても、少し複雑のになると、|A《エー》と|B《ビー》とが紛糾《こぐら》かって、何時迄《いつまで》経《た》っても|X《エッキス》に膠着《こびりつ》いていて離れない。況《いわん》や不整方程式には、頭も乱次《しどろ》になり、無理方程式を無理に強付《しいつ》けられては、げんなりして、便所へ立ってホッと一息|吐《つ》く。代数も分らなかったが幾何《きか》や三角術は尚分らなかった。初の中《うち》は全く相合《あいあ
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