してないが、叔母だて……ハテナ叔母だて。叔母はああいう人だから、我《おれ》が免職になッたと聞たら急にお勢をくれるのが厭になッて、無理に彼娘《あれ》を他《た》へかたづけまいとも言われない。そうなったからと言ッて此方《こっち》は何も確《かた》い約束がして有るんでないから、否《いや》そうは成りませんとも言われない……嗚呼《ああ》つまらんつまらん、幾程《いくら》おもい直してもつまらん。全躰《ぜんたい》何故|我《おれ》を免職にしたんだろう、解らんナ、自惚《うぬぼれ》じゃアないが我《おれ》だッて何も役に立たないという方でもなし、また残された者だッて何も別段役に立つという方でもなし、して見ればやっぱり課長におべッからなかったからそれで免職にされたのかな……実に課長は失敬な奴だ、課長も課長だが残された奴等もまた卑屈極まる。僅《わず》かの月給の為めに腰を折ッて、奴隷《どれい》同様な真似をするなんぞッて実に卑屈極まる……しかし……待《まて》よ……しかし今まで免官に成ッて程なく復職した者がないでも無いから、ヒョッとして明日《あした》にも召喚状が……イヤ……来ない、召喚状なんぞが来て耐《たま》るものか、よし来
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