エスペラントの話
二葉亭四迷
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)六《むづ》かしい
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)或日|巴里《パリ》から
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)シンキーウ※[#小書き片仮名ヰ、377−上−13]チ
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)いろ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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エスペラントの話を聴きたい、よろしい、やりませう。しかし先月の事だ、彩雲閣から世界語といふ謂はゞエスペラントの手ほどきのやうなものを出した、あの本の例言に一通り書いて置いたが、読んで下すつたか。え、まだ読まない、困つたねえ、ぢや仕方がない、少し重複になるが、由来からお話しませう。と云つて何も六《むづ》かしい由来がある訳ではないが、詰《つま》り必要は発明の母ですね、エスペラントの発明されたのも畢竟《ひつきやう》必要に促されたに外ならんので、昔から世界通用語の必要は世界の人が皆感じてゐ
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