》に渇仰《かつがう》せらる※[#二の字点、1−2−22]といへども路傍《みちばた》の道祖神《だうろくじん》の如く渇仰《かつがう》せらる※[#二の字点、1−2−22]にあらす、又|賞《め》で喜《よろこ》ばるゝと雖《いへ》[#ルビの「いへ」は底本では「いへど」]ども親《おや》の因果《いんぐわ》が子《こ》に報《むく》ふ片輪《かたわ》娘《むすめ》の見世物《みせもの》の如く賞《め》で喜《よろこ》ばるゝの謂《いひ》にあらねば、決して/\心配《しんぱい》すべきにあらす。否《い》な、俗物《ぞくぶつ》の信心《しん/″\》は文学者《ぶんがくしや》即ち御《おん》作者《さくしや》様方《さまがた》の生命《せいめい》なれば、否《い》な、俗物《ぞくぶつ》の鑑賞《かんしやう》を辱《かたじけな》ふするは御《おん》作者《さくしや》様方《さまがた》即ち文学者《ぶんがくしや》が一期《いちご》の栄誉《えいよ》なれば、之を非難《ひなん》するは畢竟《ひつきやう》当世《たうせい》の文学《ぶんがく》を知《し》らざる者といふべし。
此故《このゆゑ》に当世《たうせい》の文学者《ぶんがくしや》は口《くち》に俗物《ぞくぶつ》を斥罵《せきば》す
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