ブル》の教ふる処《ところ》に依《よ》れば天国《てんこく》に行《ゆ》かんとすれば是非《ぜひ》とも小児《せうに》の心《こゝろ》を有《も》たざるべからず。小児《せうに》の如くタワイ[#「タワイ」に傍点]なく、意気地《いくぢ》なく、湾白《わんぱく》で、ダヾ[#「ダヾ」に傍点]をこねて、遊《あそ》び好《ずき》で、無法《むはふ》で、歿分暁《わからずや》で、或時《あるとき》はお山《やま》の大将《たいしやう》となりて空威張《からゐばり》をし、或時《あるとき》はデレリ[#「デレリ」に傍点]茫然《ばうぜん》としてお芋《いも》の煮《に》えたも御存《ごぞん》じなきお目出《めで》たき者は当世《たうせう》[#「たうせう」はママ]の文学者《ぶんがくしや》を置《お》いて誰《た》ぞや。
文学者なる哉[#「文学者なる哉」に傍点]、文学者なる哉[#「文学者なる哉」に傍点]。天変地異《てんぺんちい》を笑《わら》つて済《す》ますものは文学者《ぶんがくしや》なり。社会《しやくわい》人事《じんじ》を茶《ちや》にして仕舞《しま》ふ者は文学者《ぶんがくしや》なり。否《い》な、神の特別《とくべつ》なる贔屓《ひいき》を受《う》けて自然《し
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