のなかにとどめおくことにした。その他はめいめい猟銃《りょうじゅう》をさげて、堤《つつみ》のかげをつとうて河口へおり、浜辺の岩のあいだを腹ばいになってすすんだ。
生まれて一度も人間のすがたを見たこともなく、よしんば人間を見ても、いまだ一度も他から危害《きがい》をくわえられたことのない海ひょうどもは、かかるべしとは夢にも知らず、いぜんとしてばらばら、ぞろぞろ、組んずほぐれつ遊びたわむれている。
一同はしあわせよしと喜びながら、たがいに十|間《けん》くらいずつの間隔《かんかく》をとって、一列にならび、海ひょうの群れを陸のほうに見て、海のほうへ一文字に横陣《よこじん》をすえて海ひょうの逃げ路をふさいだ。
「用意!」とゴルドンは手をもってあいずをした。
「うて!」
九ちょうの猟銃《りょうじゅう》は一度に鳴った。距離《きょり》は近し、まとは大きい、一つとしてむだの弾《たま》はなかった。ぼッぼッぼッと白い煙がたって風に流れた。海ひょうはびっくりぎょうてんして上を下へとろうばいした、ただ見る一|塊《かい》のまどいがばらばらととけて四方にちり、あるものは海へとびこみ、あるものは岩にかくれ、あるもの
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