はおもに西方の地図で、北南東はどうなっているか、肉眼で見た山田先生の地図以外に、望遠鏡《ぼうえんきょう》で新たな発見があるまいものでもない。
「もういっぺんくわしく調べよう」
九月の中旬《ちゅうじゅん》からおそろしい風が吹いた。風は一週間もつづいたが、それがやむと天地にわかになごやかになり、春の光はききとしてかがやき、碧瑠璃《へきるり》の空はすみわたって、万物新たに歓喜の光に微笑《びしょう》した。
長い半年の冬ごもりであった! 少年らは解放された小鳥のように勇みたって、あるいはまきをとり、あるいはさかなをつり、あるいは鳥をかりまわった。ゴルドンは火薬を倹約《けんやく》して猟《りょう》はおもにおとし穴、かけなわ、網《あみ》などを使用せしめたから、大きなえものはなかったが、小鳥や野うさぎの類を多くとることができた。
ところがここに、一|椿事《ちんじ》がしゅったいした。ある日サービスは、例のだちょうに餌《え》をやっていると、モコウがそばへよっていった。
「サービス君、この鳥はもう食べてもいいでしょう、またのところがなかなかうまそうだ」
「じょうだんじゃない」とサービスはあわてていった。
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