エップは寒暖計《かんだんけい》晴雨計《せいうけい》の主任《しゅにん》となり、一同の身神《しんしん》をなぐさむるためにガーネットは音楽の主任となって、ハーモニカを鳴らすこととなった。
こういう余興係《よきょうがかり》には、いたずらずきの次郎がまっさきにひきうけねばならぬはずだが、次郎はなぜかいぜんとして沈欝《ちんうつ》な顔をしているので、他の人々もしいてすすめなかった。
六月の下旬《げじゅん》になると寒暖計はしだいにくだって、零点以下《れいてんいか》十度ないし十二度のあいだを上下するようになったが、しかし洞内《どうない》にはまきの貯蓄《ちょちく》が十分であったから、さまでの苦しみもなかった。
が、ここに一つの難事が出来《しゅったい》した、それは雪が深くなるにつれて、年少組は川へ水をくみにゆくことができなくなったことである。ゴルドンは思案《しあん》にあまって、まず第一に工学博士に相談をした。少年たちはたわむれにバクスターに、工学博士の称《しょう》をたてまつったのである。
「よしよし考えてみよう」
バクスターは研究に研究をかさねた結果、地中に管《くだ》をうずめて、川から水をひくことに
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