的の意味じゃない」
「うん」
ゴルドンはちらと富士男の顔を見やったときに、ドノバンのねたみのほのおが、わが眼をいるような気がした。彼は急に考えを変えた。
「そうだ、富士男君を大統領にすると、仲の悪いドノバンがなにをするかわからない、連盟の平和のために、自分が甘諾《かんだく》するのは、さしむき取るべき道ではなかろうか」
かれがこう思っているうちに、富士男は一同にいった。
「ゴルドン君の万歳《ばんざい》をとなえようじゃないか」
「ゴルドン君万歳!」
一同はさけんだ。
「少年連盟万歳」
冬ごもり
島の各所の命名はおわった。少年連盟の盟主はゴルドンにきまった。ある日富士男はゴルドンにこういった。
「きみに相談したいことがある」
「なんだ」
「われわれの冬ごもりのことだ、もしぼくらが想像《そうぞう》するごとくこの島が、ニュージーランドよりずっと南のほうにあるものとすれば、これから五ヵ月のあいだ――十月までは雪のために外へ出ることはできまいと思う。そのあいだわれわれは、なんにもせずに春を待っているのは、きわめておろかな話だと思う。われわれは少年だからいかなるばあいにも学問をや
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