」
と富士男はさけんだ。
じっさいそのとおりである。ロック、コーブ、パイクの三人がだちょうの森で富士男の一隊をおそい、主力を牽制《けんせい》しているあいだに、海蛇《うみへび》、ブラント、ブルークの三人は、浅瀬《あさせ》づたいに川をわたって岩壁によじのぼり、川に面せる物置きの洞口の下におりてとつぜん洞を襲撃《しゅうげき》したのであった。
「グロース、ウエップ、ガーネットの三君は、ドノバン君を看護《かんご》して、ここにかくれていたまえ。わたしは富士男、ゴルドン、サービス、イルコックの四君とともに敵を撃退《げきたい》しよう」
イバンスは憤怒《ふんぬ》の朱《しゅ》を満面にそそいでいった。
「ゆこう」
五人はまっすぐに近路から走った、だがそれはすでにおそかった。海蛇《うみへび》は次郎を小わきにかかえて洞のなかから走りでた。それを、とりかえそうとケートは悲鳴《ひめい》をあげて海蛇にとりすがる。えいうるさいとばかりに海蛇はケートをはたとける、けられてもケートは一生けんめい、わが身の危険《きけん》を忘れて右に倒《たお》れ、左にころびながら、その手をはなさない。それと同時にいまひとりのブランドは
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