《ごえい》して、左門洞にひきあげた、しかし道は平坦《へいたん》ではない、たんかは動揺《どうよう》した、そのたびに架上《かじょう》のドノバンは、悲痛《ひつう》な呻吟《しんぎん》をもらした、このうめきをきく富士男の心は、ドノバン以上の疼痛《とうつう》をおぼえた。
ようようにしてかれらは、左門洞百五十メートルくらいの地点にきた、しかし左門洞には、まだ突出《とっしゅつ》した岩壁《がんぺき》をまわらねばならないのである。
このとき左門洞のほうにあたって、ケートのさけび声とともに、少年たちのさけぶ声がきこえた。
フハンはまっしぐらに声のほうへ走った、偵察隊一同はハッとして立ちどまった。
イバンスの脳裏《のうり》には、なにかひらめくものがあった、凶漢《きょうかん》三人は路を迂回《うかい》して、ニュージーランド川のほとりから、左門洞を攻撃《こうげき》しているのではあるまいか?
歓迎
凶漢《きょうかん》どもを撃退し、負傷せるドノバンをたんかにのせて、左門洞へひきあげんとした富士男の一行が、いま左門洞のほとりに少年たちとケートのさけび声をきいたのでがくぜんとした。
「すきをつかれた
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