った。
敵は七名のうち一名をうしない、六名である。偵察隊は敵の一倍半であり、なお長銃《ちょうじゅう》短銃等《たんじゅうとう》をたずさえて武器は十分である。敵は六名中五名が銃を持っているが、弾薬がほとんど欠乏《けつぼう》していることは、ホーベスのことばによって明らかである。
偵察隊は午後二時に洞を出発した。洞の戸は急に偵察隊が洞内にひきあげるときに便利なように、かんぬきをしたままで、大石は積まずにおいた。
偵察隊は、まず左門の遺骸《いがい》をほうむったぶなの木のほとりからだちょうの森に進んだ。フハンはうれしそうに先導《せんどう》していたが、たちまち耳は張り、地に鼻をつけて、異常《いじょう》なにおいをかぎだした。と、そこより数歩進んだとき、先頭のドノバンが、
「アアたき火のあとだ」
とさけんだ。
まきの折れや、煙のまだのこっている燃えさしが、散在している。
「昨夜海|蛇《へび》らがここで過ごしたことは、明らかである、この状態《じょうたい》で判断《はんだん》すると、二三時間まえにかれらは、ここを去ったものであろう」
イバンスのこのことばがおわらないうちに、一発の銃声がかれらの右の
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