北方にマドル島およびチャタム島をのぞんで、南緯《なんい》五十一度、西経《せいけい》七十四度三十分のところに一島あるが、これはハノーバル島といわれている。これこそ諸君が、二十ヵ月の月日をおくった、少年連盟島である」
この説明をきいたゴルドンは、
「それではわたしたちは、チリー国と一|葦帯水《いたいすい》の島にいたことになりますね」
といった。
「そうです。しかし、諸君が大陸に渡航《とこう》しなかったのは、かえって諸君にさいわいでした。よし大陸に渡航したとしても、アルゼンチン共和国の町、あるいはチリー国の町に出るまでには、種々の困難《こんなん》がある。たとえば、海抜《かいばつ》千メートル以上のアンデス山脈をこえ、昼なお暗い深林を通り、パタゴニアの荒漠《こうばく》たる草原を横断せねばならない。そのうえに、パタゴニアの蛮人《ばんじん》どもは、諸君を歓迎《かんげい》はしまい」
とイバンスはいった。
ハノーバル島、すなわち少年連盟島をかこむ海峡は、二十四キロメートルないし三十二キロメートルぐらいであるが、不幸にしてかれら少年たちは、つねに諸島よりはなれること、もっとも遠い位置に立って探望《
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