んだ、しめた! のがれる日が近づいたのだ、悪人どものすきをうかがってのがれよう、そして島の人たちに救ってもらおう、たとえそれが蛮《ばん》人であってもいい、極悪《ごくあく》の人殺しの悪漢どもといっしょにいるよりか、どれだけ幸福かしれやしない、だが、海蛇《うみへび》のやつもなかなかぬけめがない、その日から看視《かんし》は前にまして厳重《げんじゅう》を加《くわ》えた、海蛇《うみへび》どもは急に元気おうせいになって足を早めた、湖の東岸をそって南へ南へと歩いた、だがいってもいっても人の住まいはおろか、踪跡《そうせき》らしいものにもあわない、一つの煙、一発の銃声もきかない」
「それはぼくらがあいいましめて、洞穴にかくれていたからです」
と富士男がいった。
「だが海蛇《うみへび》どもは失望せずに進んだ、そしてとうとうきみらを発見した」
「どこで?」
と一同が昂奮《こうふん》してさけんだ。
「二十二日の夜だった、鉄砲玉《てっぽうだま》のロックと四本指の兄貴《あにき》のパイクのふたりが、海蛇《うみへび》の命令で斥候《せっこう》に出た、そしてきみらの洞穴を発見したのだ、洞からはチラチラと火がもれ、戸を
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