、海蛇《うみへび》はぼくらのことはなにも知らないと思うが?」
とゴルドンがふしぎそうにいった。
「おどかしちゃいやだよ」
とひとりがいった。
「それがゆだん大敵さ、ぼくはなにもおどかしなんかはしない、これはほんとうだからね、敵がどこにひそんでるかは神さましか知らない。ぼくはどうかして海蛇《うみへび》の毒手《どくしゅ》からのがれようと胆《たん》をくだいた、が、かれらはなかなか厳重《げんじゅう》に警戒《けいかい》して目をはなさない、時機を待つよりしかたがない、ぼくは遁走《とんそう》をあきらめてかれらの命令どおりにした、数日前、ぼくらは堤《つつみ》をさかのぼって茂林のなかに進んだ、とぼくらは、枝にひっかかったえたいの知れない油布《あぶらぬの》でつくったらしい、巨大なたこのようなものを発見した」
「ああそれはぼくらがつくったたこです」
とドノバンがさけんだ。
「海蛇《うみへび》はためつすかしつして見ていたが、思わず大声でさけんだ。『これは人間がつくったものだ、この島にはおれたちのほかに、いく人かの人間が住んでる、おれたちは早くさがしださねばならないぞ』
ぼくはこれを聞いて心のなかにさけ
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