とかれは目を細めてコップをとると、ごくりと一息にあけた。
「うまいな! やき肉に固パンか、なかなかのごちそうだな」
 こういうとかれは、目にもとまらない早さでペロリとたいらげた、一同はかれのすばやい食べ方に目を見張《みは》った。
「やっと人間らしくなった」
「もっと食べますか?」
 とモコウがいった。
「ハハハ、もういいんです、これから食べはじめたら、底なしですよ、諸君の食べ物がなくなってしまうよ、ハハハ」
「おじさんはまるでくまのようだ」
 と幼年組がいった。一同は笑った。
「ぼくらは早く海蛇《うみへび》らの動静《どうせい》が知りたいのです、そして今後の方針を定めなければならない、おじさん、左門洞にのがれるまでの話をしてください」
 とゴルドンがいった。これは一同が早く聞きたいところである。
「早く聞かしてください!」
 と一同がさけんだ。
「よろしい、話そう、だが左門洞とはいったいなんです?」
「ぼくらが命名したこの洞の名ですよ、前の川が、ニュージーランド川です」
「ホウ! それぞれ名まえがついてるんですね、それは改めてひまのあるとき聞くとして」
 イバンスは茶をひとすすりして語
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