いうと、みずから戸に手をかけた。
「あけちゃあぶない!」
とひとりがさけんだ。
「いいえ、心配はいりません、早くいれてやらねばなりません」
なかば開いた戸から、鉄砲玉のようにとびこんできた壮漢《そうかん》! 雨にうたれた伸びほうだいの髪《かみ》は、ものすごく顔にへばりつき、ひげは草むらのように乱生し、水玉がたれている、かたはば広く丈《たけ》高い偉丈夫《いじょうぶ》! かれはギロギロとするどい眼光で一同を見まわすと、すばやく身をひるがえして戸を閉じ、耳をあてた。追跡《ついせき》する足音はきこえない。
「だいじょうぶだ」
と彼はひとりごちて、ずかずか一同の前に近づいた。
「なるほど、みんな子どもばかりだな」
かれはつぶやくようにいって、ジロジロ洞中を見まわした。
「イバンス!」
とケートがさけんだ。
おのれの名をよばれて壮漢《そうかん》は、ギクリとしてふりかえった。
「やあケートさん」
「あなたは少年らに救《すく》われました、わたくしも救われたのですよ、これはみんな神さまのひきあわせです、イバンスさん、あなたもどうか子どもらの力になってやってください」
ケートはかれの手をにぎ
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