こわしはしないかと、ぼくはずいぶん心配したよ」
と善金《ゼンキン》が毛布から頭を出していった。
「ああやっと助かった」
幼年組がコソコソ寝台《しんだい》からぬけだした。
「まさかこのあらしをおかして、悪漢どもが攻めてくるようなことはあるまい、富士男君、見張りはいらないよ、ぼくらはあすのために英気《えいき》を養おう」
とゴルドンがいった。
「ウン、そうしよう」
一同は寝台にいそいだ。富士男はなお、用心のために、戸の内がわに、大石を積みあげた。といままで、寝台の下におとなしくうずくまっていたフハンが、音高く鼻を鳴らすと、耳をピンと立て、目をいからして戸の外をにらみ、ひとほえすると、歯をむき立ててもうぜんとかけだした。かれは前脚《あえあし》で戸板をがりがりとひっかき、低くうなりつづけた。
「戸の外になにか異状《いじょう》があるのだ」
とドノバンがさけんだ。
「ケートおばさんを発見したときと同じだ、悪漢どもが攻めてきたのだ」
とサービスが悲鳴《ひめい》をあげた。
「武器を持て!」
とゴルドンがさけんだ。
各自は武器をつかみ、防戦の身がまえをした、不安と恐怖《きょうふ》が洞内を圧
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