おい、ちょうど、茂林か樹叢《じゅそう》のようにみせかけて、悪漢の目をくらますのがいいと思う」
「名案《めいあん》だ!」一同は賛成《さんせい》した。
翌日、だちょうの森では、とうとうとおのの響《ひび》きがこだまし、松、杉の枝が、そうぞうしい音をたてて落ちた。年長組の一隊が、枝のきりだしに従事《じゅうじ》したのだ。
落ちた枝をひきずって、エッサラモッサラと、幼年組が運搬《うんぱん》する。運ばれた枝はゴルドンの指揮《しき》で、厩舎《うまや》、養禽小舎《ようきんごや》、洞門にうちかけられ、即成《そくせい》の茂林となった
「ヤアヤア、山賊のかくれ家だな」
「いや、もぐらの巣だ」
と幼年組がはしゃいだ。
「さあ、早くなかへはいってくれたまえ、どこで悪漢が目を光らしてるかもしれない」
とゴルドンがいった。いままでの快活さを失って幼年組は、あわてて洞のなかへかけこんだ。
この日からみだりに戸外へ出ることは禁じられ、ことに湖畔《こはん》の広場へは、絶対に禁足《きんそく》が守られた。それはまるで冬ごもりのときのように、洞穴深くかくれて、不安の日を送りむかえるのだった。
かてて加えて、一同のまゆ
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