あたる義務があるとは思えない、ね諸君!」
「そうだ」
「ドノバン君、ぼくはいっさいをざんげしよう」
と次郎が声をふるわしていった。
「次郎! 待て次郎!」
と富士男がさえぎった。
「いいえ、兄さん、ぼくはもうひみつにしておくことが苦しいんです、いっさいをざんげして、みなの制裁を受けたいんです、ゴルドン君、ドノバン君、みんなきいてください、諸君を父母の手からうばい、この無人島の二年の苦しみをなめさせたのは、みな、僕のいたらぬしわざからです、サクラ号が海に流れでたのは、ぼくが諸君をたわむれにおどろかそうとして、ともづなをといたからです、船がしだいしだいに沖《おき》へ流れだしたとき、ぼくはあわててとめようとしました、だがそれはむだでした、諸君、ぼくの大罪《だいざい》をゆるしてください、そしてつぐないのためにぼくにこの大任を命令してください」
こういうと次郎は、ワッと地面に泣きふした。
「次郎、よくざんげしてくれた、おまえはいま一命をすてるときだぞ、罪のつぐないをすべきだ」
と富士男が涙声《なみだごえ》でいった。
意外な次郎のざんげは、一同の心を強くうった、動揺《どうよう》がさざなみ
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