「ぼくがいったとおりだろう」
 とサービスが鼻あなをふくらました。
「いったいどうしてあげるの」
 と善金《ゼンキン》が不安そうにいった。大だこはとうてい連盟員の力ではおぼつかない。
「岩にくくりつけるんだよ」
 と伊孫《イーソン》がすましていった。
「心配ご無用さ、ちゃんと巻きろくろの用意があるよ。これで線《いと》は伸縮自在《しんしゅくじざい》になる」
 と主任がいった。
「じゃあすを楽しみに幼年組はおやすみ、ぼくらが残りの準備をしておくから……」
 と富士男がいった。幼年組はなごりおしそうに、ベッドへいそいだ。
 翌日は幼年組は暗いうちからはしゃぎまわった。だが朝来《ちょうらい》の天候は不穏《ふおん》をつげ、黒雲が矢のようにとび、旋風《せんぷう》が林をたわめてものすごいうなりを伝える。と見るまに大粒《おおつぶ》の雨が落ちてきた。
「あっ! 雨だ!」
 天候を気づかって、洞を出たりはいったりしていた、善金《ゼンキン》がさけんだ。
「だめか、残念だなあ!」
 一同は走りでて、うらめしそうに嘆息《たんそく》した。
「つまらないなあ」
 と幼年組の失望は大きかった。
「あすになればなんで
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