つんざくごうぜんたる霹靂《へきれき》! 数間先のぶなの大木がなまなましくさかれて風におののいている。
「助かった」
と一同はホッとして顔を見あわせた。
「早くこの林をぬけださねばあぶないぞ」
雨と風にさいなまれながらも、屈せずたゆまず、あえぎあえぎ道をいそいだ。あらしの中に日が暮れた。四人はめくらめっぽうにすすんだ。と風のなかに遠くほえるようないんいんたる別様《べつよう》のひびきが耳をうつ。それは森をへだてておこるようだ。
「待て!」
と、ドノバンが立ちどまった。
「きこえるか」
「波の音のようだ」
「そうだ、ぼくらはとうとう目的地へついたのだ」
「万歳!」
かれらは急に元気をとりかえした。
森をぬけると視野《しや》はかつぜんと開けて、砂浜の先に、たけりくるった黒い海が、白いきばをむきたてて、なぎさをかんでいる。黒闇々《こくあんあん》のなかに白く光る波がものすごい。
「あっ! ボートだ!」
とイルコックがさけんだ。
指さす左のほうに、右舷《うげん》を砂浜に膠着《こうちゃく》さして、一せきのボートがうちあげられているのが、かすかにそれと見える。
「あっ人間だ」
ウエップが
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