かることがあろうとも、それはきみに対する謀反《むほん》ではないさ、連盟員一同がきみを捨てて、ドノバンにくみしはしないことぐらい、いくらうぬぼれの強いドノバンでも、知ってるだろうからね……」
「いやかれらはぼくらを捨てて、この左門洞を去ろうとしている」
「ハハハ、ますます過敏症《かびんしょう》になるね。こりゃなにか、おまじないをして、早くなおさなけりゃ一同が心配するよ」
「ゴルドン君!」
富士男はキッとなっていった。
「じょうだんごとではないのだ、ぼくはたしかな証拠《しょうこ》をにぎったのだ」
「証拠?」
とゴルドンは富士男のしんけんさに、真顔になった。
「ゆうべぼくはなぜか寝苦《ねぐる》しくってしかたがなかった、ぼくは千を数えた、だがまだねむれない。ぼくはとうとう寝ることを断念《だんねん》した、外の夜気にでもあたってみようと、そっと寝床《ねどこ》をぬけだした。ぼくはついでだと思ったから、みんなの寝すがたを見てまわった。ところが、ぼくは室の一|隅《ぐう》にポツンとあかりのさしているのに気がついた、ぼくはそっと近づいた、見ればイルコックが左門先生の地図を写しとっているのだ」
「…………
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