ったり、種族《しゅぞく》をののしったりすることはつつましまなければならん。他をののしることはやがてみずからをののしることなのだ、がんらい少年連盟は八ヵ国の少年をもって組織《そしき》された世界の王国なのだ。もし人がぼくにむかってきみはどの国民かときいたなら、ぼくはいまたちどころに答えるであろう、僕は少年連盟国の人民ですと。この島にあるかぎりはぼくは連盟をもって僕の国籍《こくせき》とする、それでなければ長い長いあいだの洞窟生活《どうくつせいかつ》ができべきはずがない。じっさいぼくは連盟国のひとりとして世界に立ちたい、もしさいわいにぶじにニュージーランドへ帰ることができれば、ぼくはさらに連盟を拡大《かくだい》して世界の少年とともに、健全な王国を組織《そしき》したいと思っているのだ。ドノバンはなんのためにその頑冥《がんめい》なほこりと愚劣《ぐれつ》な人種差別とをすてることができないのだろう。なぜその偏狭《へんきょう》な胸をおしひらいて心の底からぼくらと兄弟になることができないのだろう。日本のことわざに交《まじ》わりは淡《たん》として水のごとしというのがある、日本人は水のごとしだ、清浄《せいじょ
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