き地《ち》へでて猛烈な練習をはじめた。
春もすでに三月のなかばである、木々のこずえにはわかやかな緑がふきだして、桜《さくら》のつぼみが輝きわたる青天に向かって薄紅《うすべに》の爪先《つまさき》をそろえている。向こうの並《な》み木《き》は朝日に照らされてその影をぞくぞくと畑道の上に映《うつ》していると、そこにはにわとりやすずめなどが嬉しそうに飛びまわる。
昨夜《ゆうべ》熟睡したのと、昨日一日練習を休んだために一同の元気はすばらしいものであった、安場はすっかり感激した。
「このあんばいではかならず勝つぞ」
一同は練習をおわって汗をふいた。
「集まれい」と先生は号令をかけた、一同は集まった。
「みんなはだかになれ」
一同ははだかになった。
「へそをだせい、おい」
一同はわらった、しかし先生はにこりともしなかった。一同はさるまたのひもをさげてへそをだした。先生は第一番の五|大洲《だいしゅう》(投手)のへそのところを押してみた。
「おい、きみは下腹《したはら》に力がないぞ、胸のところをへこまして下腹をふくらますようにせい」
「はい」
先生はつぎのクラモウのへそを押した。
「おい、大き
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