投《ほう》りつけさては村様か目が足りなんだとそのあくる日の髪結いにまで当り散らし欺《だま》されて啼《な》く月夜烏《つきよがらす》まよわぬことと触れ廻りしより村様の村はむら気のむら、三十前から綱《つな》では行かぬ恐ろしの腕と戻橋《もどりばし》の狂言以来かげの仇名《あだな》を小百合《さゆり》と呼ばれあれと言えばうなずかぬ者のない名代《なだい》の色悪《いろあく》変ると言うは世より心不めでたし不めでたし



底本:「日本の文学 77 名作集(一)」中央公論社
   1970(昭和45)年7月5日初版発行
   1971(昭和46)年4月30日再版
初出:「かくれんぼ」春陽堂
   1891(明治24)年7月
入力:川山隆
校正:土屋隆
2007年2月13日作成
青空文庫作成ファイル:
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