おいで》を願ひました」
「何の、先生、昨夜《ゆうべ》はネ、教会の降誕祭《クリスマス》で御座いましたが、今年は先生の御顔が見えず、面白い御話を御聞きすることが出来ないツてネ、去年の時のことばかり言ひ出して、皆様|寂《さび》しい思をしたので御座いますよ、今晩は先生の御宅《おうち》の御祝に御招《おまねき》を受けましたので斯様《こんな》嬉しいことは、御座いません」
 今や式は始まりぬ、少年少女|何《いづ》れも呼吸《いき》を殺ろし眼を円くして、訝《いぶか》しげに見遣る、
 大和一郎が得意の美音を振り立てて讃美歌の独吟あり、
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「ひとにはみめぐみ  地にはやすき
かみにはみさかえ   あれとうたふ
あまつつかひらの   きよき声は
しづかにふけゆく   夜にひびけり」
「いまなほみつかひ  つばさをのべ
つかれしこの世を   おほひまもり
かなしむみやこに   なやむ鄙《ひな》に
なぐさめあたふる   うたをうたふ」
「おもにをおひつゝ  世のたびぢを
ゆきなやむ人よ    かしらをあげ
よろこばしき日を   うたふうたの
いとたのしきこゑ   きゝていこへ」
「みつかひのう
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