風流仏
幸田露伴
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)発端《ほったん》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)修業|幾年《いくねん》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「火+共」、第3水準1−87−42]《あぶ》り、
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)なれ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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発端《ほったん》 如是我聞《にょぜがもん》
上 一向《いっこう》専念の修業|幾年《いくねん》
三尊《さんぞん》四天王十二童子十六|羅漢《らかん》さては五百羅漢、までを胸中に蔵《おさ》めて鉈《なた》小刀《こがたな》に彫り浮かべる腕前に、運慶《うんけい》も知《し》らぬ人《ひと》は讃歎《さんだん》すれども鳥仏師《とりぶっし》知る身の心|耻《はず》かしく、其道《そのみち》に志す事《こと》深きにつけておのが業《わざ》の足らざるを恨み、爰《ここ》日本美術国に生れながら今の世に飛騨
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