おどろ》き悲しみ、弟妹等の生長せるばかりにはやや嬉《うれ》しき心地すれど、いたずらに齢《よわい》のみ長じてよからぬことのみし出《いだ》したる我が、今もなお往時《むかし》ながらの阿蒙《あもう》なるに慚愧《ざんき》の情身を責《せ》むれば、他を見るにつけこれにすら悲しさ増して言葉も出でず。
[#地から1字上げ](明治二十年八月)
底本:ちくま日本文学全集『幸田露伴』 筑摩書房
1992(平成4)年3月20日第一刷
親本:「ちくま文学の森」筑摩書房
入力:真先芳秋
校正:丹羽倫子
1998年9月16日公開
2003年11月25日修正
青空文庫作成ファイル:
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