貌《けいぼう》精神、一切を挙げて拙者の胸中に了※[#二の字点、1−2−22]《りょうりょう》と会得しました。そこで実は倣《なら》ってこれを造りましたので、あり体《てい》に申します、貴台を欺《あざむ》くようなことは致しませぬ」といった。丹泉は元来|毎※[#二の字点、1−2−22]《つねづね》江西《こうせい》の景徳鎮《けいとくちん》へ行っては、古代の窯器の佳品の模製を良工に指図しては作らせて、そしていわゆる掘出し好きや、比較的低い銭で高い物を買おうとする慾張りや、訳も分らぬくせに金銭ずくで貴い物を得ようとする耳食者流《じしょくしゃりゅう》の目をまわさせていたもので、その製作は款紋色沢《かんもんしきたく》、すべて咄※[#二の字点、1−2−22]《とつとつ》として真に逼《せま》ったものであったのである。恐ろしい人もあったもので、明の頃に既にこういう人があったのであるから、今日でもこの人の造らせた模品が北定窯だの何だのといって何処《どこ》かの家に什襲珍蔵《じゅうしゅうちんぞう》されていぬとは限るまい。さて、周の談《はなし》を聞いて太常はまた今更に歎服した。で、「それならばこの新鼎は自分に御譲りを
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