を述べた後、「御秘蔵のと同じような白定鼎をそれがしも手に入れました」といった。唐太常は吃驚《びっくり》した。天下一品と誇っていたものが他所《よそ》にもあったというのだからである。で、「それならばその品を視せて下さい」というと、丹泉は携えて来ていたのであるから、異議なく視せた。唐は手に取って視ると、大きさから、重さから、骨質から、釉色《ゆうしょく》の工合から、全くわが家のものと寸分|違《たが》わなかった。そこで早速自分の所有のを出して見競《みくら》べて視ると、兄弟か※[#「戀」の「心」に代えて「女」、第4水準2−5−91]生《ふたご》か、いずれをいずれとも言いかねるほど同じものであった。自分のの蓋《ふた》を丹泉の鼎に合せて見ると、しっくりと合《がっ》する。台座を合せて見ても、またそれがために造ったもののようにぴたりと合う。いよいよ驚いた太常は溜息《ためいき》を吐《つ》かぬばかりになって、「して君のこの定鼎はどういうところからの伝来である」と問うた。すると丹泉は莞爾《にっこ》と笑って、「この鼎は実は貴家から出たのでござりまする。かつて貴堂において貴鼎を拝見しました時、拙者はその大小軽重|形
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