の血の音悲鳴の声、それらをすべて人間より取れ、残忍のほか快楽《けらく》なし、酷烈ならずば汝ら疾《と》く死ね、暴れよ進めよ、無法に住して放逸|無慚《むざん》無理無体に暴れ立て暴れ立て進め進め、神とも戦え仏をも擲《たた》け、道理を壊《やぶ》って壊りすてなば天下は我らがものなるぞと、叱※[#「口+它」、第3水準1−14−88]《しった》するたび土石を飛ばして丑《うし》の刻より寅《とら》の刻、卯《う》となり辰《たつ》となるまでもちっとも止まず励ましたつれば、数万《すまん》の眷属《けんぞく》勇みをなし、水を渡るは波を蹴かえし、陸《おか》を走るは沙《すな》を蹴かえし、天地を塵埃《ほこり》に黄ばまして日の光をもほとほと掩《おお》い、斧を揮って数寄者が手入れ怠りなき松を冷笑《あざわら》いつつほっきと斫《き》るあり、矛を舞わして板屋根にたちまち穴を穿《うが》つもあり、ゆさゆさゆさと怪力もてさも堅固なる家を動かし橋を揺がすものもあり。手ぬるし手ぬるし酷《むご》さが足らぬ、我に続けと憤怒《ふんぬ》の牙噛み鳴らしつつ夜叉王の躍《おど》り上って焦躁《いらだ》てば、虚空《こくう》に充《み》ち満ちたる眷属、おたけび
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