を※[#「てへん+慮」、第4水準2−13−58]《の》ぶ。文貞は即《すなわ》ち秉忠《へいちゅう》にして、袁※[#「王+共」、第3水準1−87−92]《えんこう》[#「袁※[#「王+共」、第3水準1−87−92]」は底本では「袁洪」]の評せしが如く、道衍の燕《えん》に於《お》けるは、秉忠の元《げん》に於けるが如く、其の初《はじめ》の僧たる、其の世に立って功を成せる、皆|相《あい》肖《に》たり。蓋《けだ》し道衍の秉忠に於けるは、岳飛《がくひ》が関張《かんちょう》と比《ひと》しからんとし、諸葛亮《しょかつりょう》が管楽に擬したるが如く、思慕して而《しこう》して倣模《ほうも》せるところありしなるべし。詩に曰く、

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良驥《りょうき》 色 羣《ぐん》に同じく、
至人 迹《あと》 俗に混ず。
知己《ちき》 苟《いやしく》も遇《あ》はざれば、
終世 怨《うら》み※[#「讀+言」、UCS−8B9F、348−2]《うら》まず。
偉なる哉《かな》 蔵春公《ぞうしゅんこう》や、
箪瓢《たんぴょう》 巌谷《がんこく》に楽《たのし》む。
一朝 風雲 会す。
君臣 おのづから心腹《しんぷく》
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