ぎわ》の曇った影が、瞼《まぶた》へ映《さ》して、面長《おもなが》なが、さして瘠《や》せても見えぬ。鼻筋のすっと通ったを、横に掠《かす》めて後毛《おくれげ》をさらりと掛けつつ、ものうげに払いもせず……切《きれ》の長い、睫《まつげ》の濃いのを伏目《ふしめ》になって、上気して乾くらしい唇に、吹矢の筒を、ちょいと含んで、片手で持添えた雪のような肱《ひじ》を搦《から》む、唐縮緬《とうちりめん》の筒袖のへりを取った、継合わせもののその、緋鹿子《ひがのこ》の媚《なまめ》かしさ。
七
三枚ばかり附木《つけぎ》の表へ、(一《ひと》くみ)も仮名で書き、(二せん)も仮名で記して、前に並べて、きざ柿の熟したのが、こつこつと揃ったような、昔は螺《たにし》が尼になる、これは紅茸《べにたけ》の悟《さとり》を開いて、ころりと参った張子《はりこ》の達磨《だるま》。
目ばかり黒い、けばけばしく真赤《まっか》な禅入《ぜんにゅう》を、木兎引《ずくひき》の木兎、で三寸ばかりの天目台《てんもくだい》、すくすくとある上へ、大は小児《こども》の握拳《にぎりこぶし》、小さいのは団栗《どんぐり》ぐらいな処まで、ずら
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