聞きたるまゝ
泉鏡花
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)吾《われ》聞《き》く
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)殷※[#「くさかんむり/倩」、58−7]《いんせん》
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)ニヤ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
吾《われ》聞《き》く、東坡《とうば》が洗兒詩《こをあらふし》に、人皆養子望聰明《ひとみなこをやしなうてそうめいをのぞむ》。我被聰明誤一生《われそうめいをかうむりていつしやうをあやまる》。孩兒愚且魯《がいじぐにしてかつおろかに》、無災無難到公卿《さいなくなんなくこうけいにいたれ》。
又《また》李白《りはく》の子《こ》を祝《しゆく》する句《く》に曰《いは》く、揚杯祝願無他語《さかづきをあげてしゆくすねがふにたにごなく》、謹勿頑愚似汝爺矣《つゝしんでぐわんぐなるなんぢのちゝににることなかれ》。家庭《かてい》先生《せんせい》以《もつ》て如何《いかん》となす?
吾《
次へ
全5ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
泉 鏡花 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング