編輯局にて、しか/″\の草はと問へば、同氏頷きて、紙に図して是ならん、それよ、草菖蒲《くさあやめ》。女扇の竹青きに紫の珠を鏤めたらん姿して、日に日に装《よそほひ》増《まさ》る、草菖蒲といふなりとぞ。よし何にてもあれ、我がいとほしのものかな。
底本:「日本の名随筆1・花」作品社
1983(昭和58)年2月25日第1刷
1988(昭和63)年5月20日第13刷
底本の親本:「鏡花全集 巻二八」岩波書店
1942(昭和17)年11月発行
入力:真先芳秋
校正:kazuishi
2000年3月3日公開
青空文庫作成ファイル:
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