べり》を伸《の》べたり、毛布《けつと》を敷《し》く……
『私《わし》が頼《たの》まれましたけに、ちよく/\見廻《みまは》りに参《めえ》りますだ。用《よう》があるなら、言着《いひつ》けてくらつせえましよ。』
と背後《うしろ》むきに踵《かゝと》で探《さぐ》つて、草履《ざうり》を穿《は》いて、壇《だん》を下《お》りて、てく/\出《で》て行《ゆ》く。
『待《ま》て、待《ま》て。』と追《お》つて出《で》て、鳥居《とりゐ》をする/\と撫《な》でゝ見《み》せた。
『村一同《むらいちどう》へ言《こと》づけを頼《たの》まう。此《こ》の柱《はしら》を一本《いつぽん》頂《いたゞ》く……此《こ》の鳥居《とりゐ》のな。……後《あと》で幾《いく》らでも建立《こんりふ》するから、と然《さ》う言《い》つてな。』
『はい、……えゝ、東京《とうきやう》からござつた旦那方《だんながた》も其《そ》のつもりで相談《さうだん》打《ぶ》たしつた。奥様《おくさま》の居《ゐ》さつしやる処《ところ》の知《し》れるまでは、何《なん》でもお前様《めえさま》する事《こと》に逆《さか》らはねえやうにと言《い》ふだで、随分《ずゐぶん》好《す》き次
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