むべき第一歩《だいいつぽ》は、何処《どこ》でも可《い》い、小家《こいへ》を一軒《いつけん》探《さが》す事《こと》だ。小家《こや》でも可《いゝ》、辻堂《つじだう》、祠《ほこら》でも構《かま》はん、何《なん》でも人《ひと》の居《ゐ》ない空屋《あきや》が望《のぞ》みだ。
 何《なに》、そんな処《ところ》にお浦《うら》が居《ゐ》るか、と……詰《つま》らん事《こと》を――お浦《うら》の居処《ゐどころ》は居処《ゐどころ》で話《はなし》が違《ちが》う。空家《あきや》を探《さが》すのは私《わたし》が探《さが》して私《わたし》が其処《そこ》へ入《はい》るんだ。――所帯《しよたい》を持《も》つのぢやない。……えゝ、落着《おちつ》いて、聞《き》かなければ不可《いか》ん。
 宜《よろし》いかね、此《これ》を要《えう》するに、少《すくな》くとも空屋《あきや》に限《かぎ》る……有《あ》りますか、人《ひと》の居《ゐ》ない小家《こや》はあるか。有《あ》れば、其処《そこ》へ行《ゆ》く。これから此《こ》の足《あし》で直《す》ぐに行《ゆ》きます。――宿《やど》へ帰《かへ》つて一先《ひとま》づ落着《おちつ》け? ……呑気《の
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